農薬使うと腐る? 有機野菜のすごいパワー

今よりもっと若々しく元気になる健康ごはん♪ 健康料理家あべふみです。 ☜プロフィール

当アカデミーの料理教室で使用する食材は、なるべく多くの無農薬・有機栽培を準備しています。
慣行栽培(一般的に農薬や化学肥料を使ったもの)に比べ、味わいが違う。そして何より安心安全。
受講生の皆様に、食育を実体験してもらえるよう、一番の基本となる食の安心安全を体感していただけるよう、
各所から取り寄せたり出向いたりして調達しています。

ある時、農業高校の元講師の方と出会い、お話の機会がありました。
農薬を使って栽培したものと、無農薬で栽培した野菜の違いとは?

農薬は、虫が付かないように、病気予防のために使用するものと思っている人が多いと思いますが
実験すると、実は真逆だということ。

化学的な農薬や肥料を使った方が腐りやすい。

驚きのお話でした。
そして、自分でも実験してこの目で見てみよう!と思いました。

時期的に、夏野菜の中から「ナス」を選びました。
左は大型店で購入した慣行栽培のナス。通常サイズです。

右は有機栽培生産者さんから購入したもの。
もったいないので、袋の中の一番小さいものを実験に使います。

笊の上に置き、常温の室内で(人間と同じ状態)放置。

1週間後、
慣行栽培はかなりシワが寄り、しおれてきました。

有機栽培は、皮に艶はなくなりましたが、しおれ方が慣行栽培よりゆっくりです。

1か月後、

慣行栽培は、
しおれただけでなく、部分的にドロッと腐り、一部白い粉状の箇所もできてカビが生えてきました。

ところが有機栽培は、
ただしおれているだけで腐っていません。
「乾物」になっただけです。

見ていて感じたことは、
人間で言うと、しおれたのは「老化」。腐ったのは「病死」。だなぁ。
時間を経過するのは必然であれば、腐るのではなく、枯れていきたい。
では、自分の体の中に入れる食べものは、どちらを食べたいのか。

そんな考えに至りました。

腐敗したものは生ゴミとしましたが、乾物になったナスは、何かお料理にしてみたいと思います。
出汁として旨味が凝縮された、栄養価の詰まった食べものに変身したナス。おいしいこと間違えなしです。

農薬や化学肥料を使った方が、腐りにくかったり、虫が付かずに安心。
そんな考えは、全くの勘違い、間違った思い込みだったということが、実験で納得しました。

これからも、今まで以上に「人が食べる食べもの」とは、どのようにあるべきか。
基本に立ち返って見直し続けていこうと、更に思いを強く持ちました。

皆さんも、それぞれご自身の考えを見直したり深めたりしてみてくださいね。
そして健やかで楽しくおいしい毎日をお送りください。

安心安全の食べ物との出会いを探すのは、とても楽しいですよ。


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