日本最古のエディブルフラワー「菊」~重陽の節句

今よりもっと若々しく元気になる健康ごはん♪ 健康料理家あべふみです。 ☜プロフィール

9月9日「重陽(ちょうよう)の節句」
9という数字が2つ重なることから、古来より福が重なり良い日と考えられてきました。
発祥には諸説あるようですが、現代人として、この日をどのように「おいしく過ごす」かを考えてみました。

当教室では、「薬膳や食育」を取り入れた健康食生活方法やお料理レシピをご指導しています。
うんちくを知っていても、日常生活にそれを活かせなければ、いずれ忘れてしまうし
健康的な心と体は育まれません

昔ながらの健康的な食文化や風習を、現代でも手軽に気軽に楽しく取り入れて、心も体も健やかに過ごせるヒントを発信しています。

1年に5回、お節句があり五節句と言います。
5つ全部、言えますか?

5番目の節句が重陽の節句
今回のテーマです。

節句には必ず「暦」と「願い」。
「季節の植物」そして「食べ物」がセットになっています。

重陽の節句は、「菊」を愛で、食して節句を祝います。健康長寿を願う節句です。

平安時代頃は、貴族のみが祝うことができ、庶民はできなかったとか。。江戸時代頃から庶民にも広まり、みんなで健康長寿を願い、祝ったそうです。

ところが、、、現代では知らない人も多くなり食文化が途絶える危機的状態です。

いまでも、食用菊として栽培されています。
産地は秋田~山形~新潟が有名ですが、そのほかの地域でも生産(栽培)されているようです。

ぜひ、地元の、産地の、食用菊を探してみてくださいね。
黄色が主ですが、紫色もありますね。

奈良時代の頃、中国から「薬」として持ち込まれたのが始まりとされています。
観賞用となったのは、その後。つまり薬~食べ物とされていたのが最初だったんですね。

薬効としては、効能が高く、解毒つまり万能薬として使われていたそうですよ。
体の中の、いらないもの、病気や悪い症状を発症させるものを排出させる(解毒)効果があるのです。
まさに!万能薬! 先人はこのように薬効のある食べ物を薬として食し、予防し、健康維持増進をしていたわけです。
現代人も見直し、見習うことは多くあると感じます。

今では、バラやスミレなど、おしゃれなエディブルフラワー(食用の花)がありますが、日本では古来からこの薬効の高いエディブルフラワーを食べていたのです。

産地では、各家庭の庭で育て、毎日のように食べているところもあるそうです!

重陽の節句の日はもちろん、ぜひ日々の食卓に取り入れたいですね。

観賞用の菊は、お花屋さん。
食用菊は八百屋さんやスーパーの青果物売り場でお求めくださいね。
使用農薬の基準が異なるので、観賞用を食すのはNGです。

菊花を使ったお料理は、和食では定番メニューです。食の歴史を感じますね。
酢の物やお浸し、胡麻和えやサラダ、おみそ汁の具に使ったり、色々なお料理の薬味に使うのも香りが良くておいしいですよ。
茹でても生でも食べられます。 ぜひ、取り入れてみてくださいね。

五節句のお話は、節句の時期にご紹介していきます。他のblogも読んでくださいね。

食事は予防。 日々の食事で健康な体と心を育みましょう!

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